vCard QRコード:スキャンするだけで連絡先に保存できる名刺
vCard QRコードは、プロフィールページへのリンクではなく、連絡先レコードそのものをシンボルの中に収めます。端末はテキストを読み取り、新しい連絡先として追加するか尋ねます。イベントが終わっても、オフラインでも、名刺の裏のサイトが消えても、このカードは機能し続けます。
狙うべきはバージョン3.0です。iOS、Android、主要な連絡先アプリが癖なく取り込みますが、4.0は古いAndroidの独自UIで対応がまちまちです。レコード全体はQRシンボルに無理なく収まる必要があります。氏名、会社1つ、電話1本、メール1件なら実用範囲に十分収まりますが、長文のメモは入りません。
vCard 3.0のQRコードに入れるもの
- BEGIN:VCARD と END:VCARD がレコードを囲み、1行目の直後に VERSION:3.0 を置きます。
- N:姓;名 が構造化された名前、FN が端末に表示される名前です。
- ORG は会社名、TITLE は役職です。
- TEL;TYPE=WORK と EMAIL;TYPE=WORK で連絡手段を明示します。2件目の電話番号は、情報量との相談になります。
- URL にはサイト、ADR には住所を入れますが、スマートフォンで本当に使う情報だけに絞ります。
連絡先カードを生成する
1行に1プロパティという素直なテキストでレコードを書き、誤り訂正MでQRコードに符号化します。改行コードはCRLFが無難です。名刺を千枚印刷する前に、必ず実機のスマートフォンへ取り込んで確認します。
- 表示名と電話番号は最初の4行に置きます。取り込みプレビューで人が最初に見る場所です。
- 写真やロゴは外します。画像はペイロードを膨らませ、鮮明なシンボルを密集した模様に変えます。
- どうしても写真が必要なら、ページへのリンクにして、vCardは小さく静かな別コードに分けます。
vCardコードが効く場所、効かない場所
両プラットフォームのスマートフォンカメラはvCardペイロードを認識し、連絡先プレビューを直接開きます。期待してはいけないのは、メールクライアントやノートPCのWebカメラでの取り込みです。メール署名のQRコードは、読み手がスマートフォンで読み取って初めて意味を持ちます。向いているのは印刷した名刺、会議の胸牌、ランヤード、店頭のカウンターです。
名刺、メール署名、胸牌のための印刷
85×55mmの名刺なら、20mm角以上を確保し、4モジュール分のクワイエットゾーンをデザインから空けます。スポットUVの光沢より艶消し仕上げのほうが読み取りに有利です。胸牌なら25〜30mmで印刷し、下に氏名を活字で添えます。カメラが失敗しても胸牌として機能するからです。
よくある質問
vCard QRコードにインターネット接続は必要ですか?
不要です。連絡先データはシンボルの中にあります。連絡先アプリが端末内で読むため、地下の会議場でもカードは機能します。
vCard QRコードにはどれだけのデータが入りますか?
バージョン40のQRシンボルなら、最も低い誤り訂正で約2,900バイト入ります。ただし実用的な連絡先カードはそこまで攻めず、もっと小さく収めるべきです。フィールドが増えるほど、同じ印刷サイズではモジュールが細くなります。
後から連絡先を変更すると反映されますか?
されません。静的vCardはその時点のスナップショットです。変更が多いなら、自分で管理するページへの短いリンクを符号化するか、印刷済みカードは編集できないものとして扱います。
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